Path to the River

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Path to the River 詳細

《Path to the River》

2025.10~ | プロジェクト | 茨城県取手市小文間


《Path to the River》計画について

東京藝術大学取手キャンパスのそばには利根川が流れている。利根川の雄大な眺めはとても美しく、壮大で、私は大学2年次にキャンパスが取手に移ってからというもの、この景色に魅了され何度大学から川辺まで足を運んだかわからない。ただ、大学から川辺までの道は荒れ果て、過去2019年ごろまで存在していたという遊歩道は見る影もなかった。


そして現在、2025年10月20日から、大学の敷地内から利根川の眺めを見ることができるように、川まで一直線の道を作ろうとしている。動機としては、藝大から利根川の眺めを見てみたいこと、川までの道を作りその先の川べりの眺めを望めるようにしたいということだった。草木が繫栄してしまい藝大からは建物の上階に行かねば川面を見られない。


当初の目標としては、2025年11月22~23日に開催される、取手藝祭2025で有志企画展示としての発表を望んでいた。その上で、担当指導教員2名と東京藝術大学取手校地事務室において野外の作業、展示を申請し、受理されたうえで作業を開始した。ただ、現在振り返ってみると、土地の境界が明確にわからないままの作業、そして道の造成に伴う大学の敷地内での大木の伐採などといった不可逆的な行為もあった。


作業を開始して1ヶ月が経った頃(2025年11月21日時点)、教員(担当指導教員2名とは別)から注意があり計画は一時的にストップとなった。理由としては、木々の伐採のために、学生である私が単独でチェーンソーを使用して作業することの安全性についての懸念。そして土地の境界が不明瞭なまま計画を進めることの問題。加えて藝大の南方の利根川方面の斜面が「土砂災害警戒区域_急傾斜地の崩壊」の指定箇所と(name:小文間5)となっていることにから、道を歩く人の安全性について教員から疑念を示された。


ただ、道を作ろうとしてすでに森を一部切り拓いた以上、何かしらの形式で本計画を発表しなければならないと考えた。取手藝祭2025では、道を作る計画として1年後の仮設の遊歩道の設置を目指すことを宣言する看板、川を望む眺めを撮影した写真を展示した。


2019年の大型台風が来るまでは、川と大学の直線距離のちょうど半分くらいまで遊歩道(行政によるもの)があったらしい。だが、それは台風で森や川が荒れたことで見る影もない。さらに、現在私が作ろうとしている道の行き着く先にはコンクリートで固められた護岸と、仮設の港がある。現在は草でおおわれているが、関係者に聞いたところどうやらこれは現在取手市が運航している大堀の渡し(利根川の渡し船)をさらに延伸して取手キャンパスのそばに船着き場を設置しようとしていた跡らしいことが分かってきた。Google Earthの航空写真を確認すると、2021年の2月には港の工事が行われている様子を捉えることができる。また、古地図などで確認できる範囲では明治時代~昭和初期頃、利根川の自然堤防の稜線をなぞるように、利根川と並行する形でいくつか道があったという。


本プロジェクトは取手藝祭2025(2025/11/22~23)にて展示をいたしました。(屋外展示。企画名は「川面が見えたとして」)